今回は、「電気代が実質かからない」として話題の電力サービス『タダ電』についてレビューしていきます。

以前から気にはなっていたものの、「電気代がタダになる」という言葉だけを見ると、どうしても不安を感じていました。正直、最初はかなり疑っていた部分もあります。

ただ、実際に内容をしっかり確認してみると、「思っていたよりちゃんとしているかもしれない」と感じる部分があり、3月に思い切って切り替えてみました。

その結果、自分の使い方にはかなり合っているサービスだと感じています。

ここからは、タダ電の良かった点と気になった点を、率直にまとめて紹介していきます。

タダ電 - 毎月電気代が5,000円タダになる電力会社
タダ電 – 毎月電気代が5,000円タダになる電力会社
開発元:株式会社エスエナジー
無料
posted withアプリーチ

タダ電はなぜ0円で使えるのか?仕組みをわかりやすく解説

「タダ電」と聞くと、どうしても「本当に大丈夫なの?」と不安になる人は多いと思います。

ただ、内容をきちんと見ていくと、仕組み自体は意外と分かりやすく、理由を知れば納得しやすいサービスでした。

基本のルールはシンプルで、毎月の電気使用量が71kWh以内であれば、電気料金が発生しない仕組みになっています。

こうした形が成り立っている理由は、主に次のようなポイントにあります。

タダ電は広告的な広がりと紹介の仕組みを活かして運営されている

・利用者がタダ電を使うことで、口コミやSNSなどを通じてサービスが広まりやすくなる
・紹介制度を使うと、紹介した人と紹介された人の双方にメリットがある
・タダ電側は、こうした広がりを広告費や集客コストの一部として捉えている

つまり、電気料金をそのまま受け取る形ではなく、利用者による認知拡大や紹介の広がりを前提に成り立っているサービスといえます。

言い換えると、「使ってもらいながらサービスを知ってもらうことを重視し、そのぶん利用者側の負担を抑えている」という仕組みです。

無料の範囲を超えた場合はどうなる?

毎月71kWhまでであれば料金はかかりませんが、1kWhでも超えると有料扱いに切り替わります。

その場合は、

・1kWhあたり70円
・基本料金280円

が発生する仕組みです。

この料金設定は一般的な電気料金と比べてもかなり高めなので、無料枠を少しでも超える可能性がある人は注意しておきたいところです。

タダ電の注意点

申し込む前に、あらかじめ把握しておきたいポイントもあります。

・解約後は再契約できない


一度やめると再び申し込めない仕組みになっているため、気軽に出入りしにくい点には注意が必要です。季節ごとに使い分けるような利用は難しいので、切り替える時期はよく考えておいたほうがよいでしょう。

・無料枠を超えると料金が高くなりやすい


毎月71kWhを超えた場合は、1kWhあたり70円の単価が適用されます。一般的な電力会社と比べてもかなり高めの水準なので、電気使用量が多い家庭では、かえって負担が増える可能性があります。申し込む前に、自分の毎月の使用量を確認しておくことが大切です。

・今後の条件変更がないとは言い切れない


タダ電はこれまでの短い期間の中でも、無料枠の見直しや単価の変更が行われてきました。そのため、今後も条件が変わる可能性は考えておいたほうがよさそうです。サービス内容が変わった場合は、その時点で別の電力会社へ切り替える判断もしやすいでしょう。使える間にうまく活用する、という考え方もあります。

・サポート体制は強いとは言えない


困ったときの問い合わせ対応は、基本的にオンライン中心です。すぐに人に相談したい人や、電話サポートを重視する人にとっては、少し使いづらく感じるかもしれません。詳しい内容は別途確認しておくと安心です。

タダ電と大手電力会社を比べてみた

私は3月まで北海道電力を使っていました。
まずは、今の部屋に引っ越してからの使用状況をもとに見ていきます。

私はもともと毎月の電気使用量がかなり少ないほうです。
それでも請求額は毎月3,000円台になっていました。

次に、札幌へ移って最初に住んでいた部屋での電気使用量も確認してみました。
引っ越した直後の1か月だけは別の新電力を使っていたため、その期間は含まれていません。

あらためて見ても、自分でも驚くくらい使用量は少なめです。
2025年のほうが少し上がっているのは、冷蔵庫と洗濯機を大きいものに替えた影響だと思われます。

この使用量をもとにタダ電へ当てはめて計算すると、年間の合計請求額は2,310円という結果になりました。

1年分の電気代が、これまでの1か月分より安い計算になるのはかなりインパクトがあります。
年間で見ると、29,650円の節約になる計算です。

北海道電力(従量電灯B・30A)とタダ電の料金比較

使用量
(kWh)
北海道電力
(基本料込)
タダ電
(基本料込)
差額
(タダ電が安いなら+)
30 2,267円 0円 +2,267円
50 2,975円 0円 +2,975円
70 3,681円 0円 +3,681円
80 4,035円 910円 +3,125円
100 4,742円 2,030円 +2,712円
150 6,699円 5,810円 +889円
200 8,781円 9,310円 −529円

※燃料費調整額と再エネ賦課金は含まれていません。これらは毎月変動し、実際の請求額に影響します。

この比較を見ると、一人暮らしの一般的な使い方でも、200kWhあたりを超えてくると北海道電力のほうが有利になりやすいと考えられます。

ただ、昼間は家を空けることが多い一人暮らしなら、毎月200kWhまで使うケースはそこまで多くないかもしれません。
夏場にエアコンを使ったとしても、条件次第ではタダ電のほうが安く収まる可能性があります。

場合によっては、2人暮らしでも相性のいい家庭はありそうです。
タダ電が気になっているなら、まずは自分の毎月の使用量をもとに、どこが損益分岐点になるのか確認してみるのがおすすめです。

今は計算も手軽にできるので、先に調べておくと判断しやすくなります。
私自身も、もっと早く確認しておけばよかったと感じました。

タダ電が合いやすい人・あまり向かない人

実際に使ってみて感じたのは、タダ電はかなり相性が分かれやすいサービスだということです。

向いているのは、一人暮らしの人、家電を必要最低限に抑えている人、在宅時間が短い人、そして電気使用量をある程度意識しながら調整できる人です。

反対に、家族で暮らしている人、エアコンや家電を多く使う生活スタイルの人、日々の使用量を細かく気にしながら過ごすのが難しい人には、あまり合わない可能性があります。

私自身はかなりシンプルな暮らし方をしていることもあって、タダ電との相性はかなり良いと感じました。